D U S H ! !



「お。来たね」


スタッフルームにはユカ一人だけだった。

狭い空間に二人だけ。

益々心臓が爆発しそうだ。



「こ…こんにちは。」

「こんにちは。」

「あ、プ、プレゼント、買ってきた」

「買ってきた?」

「いや、持ってきた」

「うん。アタシも持ってきた」

やべ、今さっき買ってきたってバレるところだった。


「…座っていい?」

「…いいよ」


小さな紙袋の中のプレゼント。

彼女は、喜んでくれるかな。


「はい、アタシから」

渡された袋を開けてみると、真っ黒なマフラーだった。

「かっけー」

手にとり直ぐ様首に巻く。

「イケてる?」

「超イケてる!!」


じゃあ、はい


腕をぐんと伸ばした。

『じゃあ』なんて言うべきじゃなかったかな。

もう言ってしまったけど。



「…わ。ネックレスだ」

「…気に入らなかった?」


「ううん、気に入った!」


ほらまた笑った。

抱き締めたくなるから止めて欲しいのに。



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