D U S H ! !



「あ。ベースのキーホルダーもあるよ!?うわあ、アタシのベースと同じ色だっ」

ユカが壁に立て掛けてあった赤色のベースを取り出す。

「ベースってなかなかないんだよね~」

「そう思って買った。」

「そうなの!!ありがとうっ」

「ちなみに…」


そっと、ポケットから携帯を取り出した。

俺の携帯にぶらん、と真っ黒なギターがぶら下がっている。


「おそろいみたいなかんじ?」

「…うん。嫌だった?」

「ううん。嬉しい。ヤマトくんの意外性が見れた」

「そんなに意外?」

「うん。プレゼント買ってたってことも意外だったけど、どーせプレゼントはノートとペン~とか変なぬいぐるみとかだと思ってた」

「俺そんなにガサツ?女心解ってない?」

「そう思ってた」

「ひど…」



―うそ。

嬉しいよ、ただびっくりしたの。


彼女の瞳の奥の俺は、多分そんなに格好良いものじゃなかった。

だけど、二人で笑ったら、幸せな気持ちになったんだ。


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