D U S H ! !
「…で、彼女とコーヒーのおかわりのときしか喋れなくて、仕方なく熱心に宿題してるってか?」
鮎川がエビドリアを口に流し込む。
少食なら食べんな。俺がお腹すくだろーが。
「…そーだよ。宿題して何が悪い。俺はお前と違って真面目なんで。」
「ホンキで真面目な奴が自分で真面目っていうかよ。それより、彼女の名前くらいは解ったでしょ?」
名前…
「雰囲気的に『佐々木さん』っぽい。」
「雰囲気じゃなくて。左胸にネームプレートあるだろうが。まさか全く見てないの」
その『全く』なんですけど…
「いや、ね?俺はただ最初から名前を知ってるより、もうちょっと仲良くなってから直接…」
「ナニソレ!!そんな甘ったれたこと言ってさ、直接聞く勇気ねえくせに!!」
確かに、勇気はない。
だけどこのままも嫌だ。
「じゃあ今度おかわりしたとき見る。」
「もういーよ。オレさっき見た。橋本さんでした。」
「…えー」