D U S H ! !




「あら~、夏央のお友達?」


派手で大きな花柄の袖無しのシフォンシャツに、白いスカート。
髪の毛は長くも短くもなく、パーマがかかっていて化粧もイメージより少し派手だった。


鮎川のお母さまがナツのことを『夏央』と言ったのが気になった。
本名は『夏央』なのだそうだ。本名が居やだからと、学校などでは「夏」表記なんだってさ。
どれだけ融通がきくんだろうか。

そして俺は地下の防音室を借りさせていただけるよう、お母さまに気に入られようと必死だった。


「は…初めまして。鮎…ナツくんとは同じクラスで仲良くさせてもらってます」

「あと、オレ達バンドやってて…」

「まあ、聞いてるわ。そのメンバーがあなたたち!?」


カイジが言ってしまった。

おばあ様がバンド活動には反対されているのに、いきなりお母さまにそんなことを言って、受け入れられるだろうか。



「夏央、この人達なのね、夏央がボーカルギターでやってるっていうバンドは!!」

「「「はあ!?」」」

「う…うん、そうなんだ。」







< 92 / 346 >

この作品をシェア

pagetop