D U S H ! !
「あら~、夏央のお友達?」
派手で大きな花柄の袖無しのシフォンシャツに、白いスカート。
髪の毛は長くも短くもなく、パーマがかかっていて化粧もイメージより少し派手だった。
鮎川のお母さまがナツのことを『夏央』と言ったのが気になった。
本名は『夏央』なのだそうだ。本名が居やだからと、学校などでは「夏」表記なんだってさ。
どれだけ融通がきくんだろうか。
そして俺は地下の防音室を借りさせていただけるよう、お母さまに気に入られようと必死だった。
「は…初めまして。鮎…ナツくんとは同じクラスで仲良くさせてもらってます」
「あと、オレ達バンドやってて…」
「まあ、聞いてるわ。そのメンバーがあなたたち!?」
カイジが言ってしまった。
おばあ様がバンド活動には反対されているのに、いきなりお母さまにそんなことを言って、受け入れられるだろうか。
「夏央、この人達なのね、夏央がボーカルギターでやってるっていうバンドは!!」
「「「はあ!?」」」
「う…うん、そうなんだ。」