D U S H ! !




まさか、親にもナルシストで偽っていたとは。


「とりあえず鮎川に話を合わせるぞ」

カイジとハラくんと俺は、一瞬のうちにアイコンタクト。


「はははは、そーなんですよー、ナツくんはギターも歌も上手くて上手くて。俺達が引っ張られてるって感じです。だよな!」

「ああ。もう生まれつきの声が良いですね、ナツくんは。」

「そうです!おれなんか必死でドラム叩いてますよ~」



あら~、が口癖な鮎川の母親は、息子が頼りにされていると知って(本当はむしろ全く頼りにならないのに)嬉しそうにニコニコしていた。


「そうなの。義母様はアコースティックギターで歌うのを反対してるみたいだけど、ワタシは大賛成なのよ」


鮎川

俺は鮎川に無言で言った。


なに。

そんなような言葉が無言で返ってきた気がする。


まさかお母さまにまでもアコギでフォークソング歌ってるって言ってんのか


…うん。


あいつは俺の目を見てこう言った。絶対。



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