GAME
「少し、歩こう。」

リョーマが言った。

リョーマが歩き出したので、僕は付いて行く。

「星が、きれいだね。」

空にはいくつか、星が出ていた。

「ああ、そうだな。」

リョーマは頷いた。

暗い道の中、街灯が僕たちを照らしていた。

隣を歩くリョーマが、悲しそうな目をしているような気がした。

「なあ光太郎、人生に意味はあると思うか?」

唐突な質問だった。僕は歩きながら答える。

「あるんじゃないかな。
幸せになれなくてもさ、幸せになろうと努力することに意味はあると思うよ。」

リョーマは止まって、

「そうか。」

と言って僕の頭を優しくなでた。

「なあ、光太郎、俺は、いると思うか?」

唐突な上によく分からない質問だ。

僕は少し笑って答えた。

「そりゃ、いるでしょ。
だってほら、ここにいるじゃないか。」

リョーマを指差した。

「そういうことじゃない。
本当に俺という精神が、俺の心があると思うか?」

「リョーマは本当はロボットで、そのロボットは心にはないけど、言葉をしゃべったり、人のように動いたりできる素晴らしい機能が付いている、とでも言うの?」

「それを、どうやって否定するんだ?」

リョーマの顔は真剣だった。

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