理想と現実の間に
県内で数回、転校を繰り返していた私
小学生の頃は街の近くに住んでいて、両親共に帰りが遅かったから鍵っ子だった。
当時飼っていた愛犬シェルと一緒に、夕方になるとお決まりの散歩コースを歩いていた。
コースの最後には
決まって立ち寄る古い歯医者の駐車場。
奥の方まで行くと、高い石の壁がある。
結構古いせいか、所々低い所があったりして、鉄の棒が飛び出してたりして
手に力を入れれば、よじ登る事が出来た。
だから、そこに毎回シェルと座った