王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「ううん……。でも、未来今からどうする?その格好じゃ家に帰れないよね?」
「……うん」
髪の毛は乱れ、制服のブラウスのボタンは無残にも引きちぎられていた。
この状況で家に帰ったら両親に心配をかけてしまう。
それにこのような有様になってしまった原因を、両親にだけは絶対に知られたくなかった。
「それならうちに泊まりにおいでよ?ねっ?」
「でも……」
ミホの両親もあたしの姿を見て驚くだろう。
それにこんな夜遅く突然泊まりに行って迷惑をかけたくない。
だけど、家には帰れない。
どうしよう。
どうしたらいいの……?
「うち来れば?」
すると、隼人はサラッと涼しい顔でそう言い放った。