王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「……え?何?」
美咲は目を白黒させている。
「俺さ、すごい嫉妬深いんだよ。彼女が他の男と連絡取るの嫌なの」
「え?さっきのは……女の子だよ?」
「へぇ。じゃあさ、俺の前で男の番号全部消してよ?」
「……隼人、お願い。あたしを信じて?さっきのは本当に女の子なの」
得意の上目遣いで何とかこの場を切り抜けようとする美咲。
「そっか」
「そうだよ。ねぇ、今度は隼人のこと色々教えてよ?ねっ?」
俺が諦めたと思ったのか、美咲はホッとした表情を浮かべながら話題を変えようとする。
「じゃあさ、着歴見せて?」
「……え?」
右手を差し出した俺に美咲は、一瞬目の下を引きつらせた。