王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「何してたか早く言えよ」
「じゃあ、俺達もういくね?……バイバイ、未来ちゃん」
男達は呆気なく、一目散に走り去って行った。
「よかった……。隼人ありがとね?」
ホッと胸を撫で下ろしていると、隼人は苛立った様子であたしを見ていた。
「……どうしたの……?」
「どうしたのじゃねぇよ。なんであいつら、未来の名前知ってんの?」
「あ……さっき教えちゃったの……」
『でも、番号は教えてないからね?』
そう付け加えようとした瞬間、隼人はハァと露骨に溜め息を吐いた。