王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

「教えちゃったの、じゃないだろ。何で簡単に見ず知らずの男に名前教えたりすんだよ」


「だって……」


「だってじゃねぇよ。お前、危機感薄すぎ」


隼人は買ってきたばかりのオレンジジュースをあたしに押しつけるように手渡した。


「白石の時もそうだけどさ。もっと慎重に行動しろって」


「白石の時もって……?」


そう聞き返すと、隼人はこう言った。

< 339 / 448 >

この作品をシェア

pagetop