華の恋
「え?…はぁ…うん」
そう言いながら隣の席の勝ちゃんを
ちらっと見た。
本当は昨日、あのまま勝ちゃんの部屋で
寝ちゃってたんだ。
起きたのはついさっき。
起きると華恋の体には毛布がかかってた。
きっと勝ちゃんがかけてくれたんだと
思う…けど…。
毛布をかける優しさがあるなら
自分が起きたときに起こしてくれれば
いいのに。
つい思い出してむすっとしてしまう。
結局昨日も聞けなかったし…。
今度はため息が出た。
「あんた…忙しいね。
むすっとしたりため息ついたり」
「え?」
「何?なんか悩み?
この杏ちゃんが聞いてあげるよ~?
今日放課後どっか行こうよ」
「うん!行くっ」
笑顔でそう答えた。
すっかり遅くなっちゃったなぁ~…。