+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
そして春が終わり、夏が過ぎて、秋を迎える頃…。


とうとう、国中の者が恐れていた事が起こったのです。


「戦争が起こるであろう……」


「そんなっ……!」


父である国王の言葉に、リリーは驚きを隠せませんでした。


唇を噛み締めているリリーに、国王はゆっくりと話を続けました。


「リリー……。そなたの婚約者を決める時が来たのだ。明日、求婚者達がやって来る」


国王の言葉に、リリーは涙を浮かべました。


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