+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
この小さな国では、戦争をしたって勝利を収める事など出来ません。


リリーが他の国の王子と婚約をして、自国を守る他、国民を救う手立てはありませんでした。


しかし、リリーはアレンに想いを寄せています。


もうどうしようもない程に…。


それでも、この国の姫である以上は、この悲しい運命から逃れられないのです。


「わかりました……」


小さく呟いたリリーは、その大きくて美しい瞳から涙が零れないように、唇を固く噛み締めました。


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