+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
二人きりになった後、リリーはふと感じた疑問を口にしました。


「ねぇ、アレン。どうして黙っていたの?」


リリーは、アレンが王子だと言う事を隠していた理由を尋ねました。


「……昔、父様に連れられてこの国の様子を見に来た時、リリーを見た事があるんだ」


「えっ?」


アレンの言葉に、リリーは驚きを隠せません。


「俺は、お前を一目見て好きになった」


アレンはそう言うと、フワリと笑いました。


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