+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
そんなアレンの態度にも物怖じしないリリーは、彼の後を笑顔で歩きます。


「ねぇ、アレン♪」


「どうした?」


リリーがアレンを呼ぶと、彼は振り返らずに返事をしました。


「畑仕事が終わったら、またあれをやってね♪」


「嫌だ……」


アレンはそう言ったけど、リリーにはわかっていました。


彼は口ではそんな風に言いながらも、いつもリリーのお願いを聞き入れてくれる、優しい心の持ち主だと言う事を…。


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