夜空に響く恋【短】
だけど、あたしは“余り者同士”だから、君の事を好きになった訳じゃない。


あたしの恋心は、君を初めて見た時から動き出していた。


仲間同士でいる時のふとした瞬間に見せる笑顔とか、子供みたいな悪戯をした後の笑い声とか…


見たり聞いたりする度に、あたしの胸がキュンキュンと鳴く。


授業中の寝顔とか、運転している時の真面目な横顔とか…


不意に見せる真剣な表情は、あたしの視線を引き付けて絶対に離してはくれなかった。


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