至近距離恋愛 -Hero-
「雷……」


「何?」


「今、反省したばっかりなんちゃうのっ!?」


「それはそれやん!」


「最低っ!!雷の顔なんか見たくないから、出て行けっ!!」


あたしは雷を睨みながら言って、ベッドの上にあった枕を掴んで思い切り投げた。


「痛(イ)って〜!何すんねん!」


「雷が悪いんやろっ!!もう出て行けっ!!」


「仲直りの印の冗談やって♪」


あたしの怒りなんて気にも留めず、雷は無邪気な笑顔を見せた。


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