至近距離恋愛 -Hero-
「ごめん……」
もう一度謝って、稔の向かい側に座った。
その瞬間、彼は無言で立ち上がった。
「どこ行くん……?」
不思議に思って訊くと、稔はため息をついた。
「こんなとこにおっても時間の無駄や。行くぞ!」
「え?もうちょっとゆっくり……」
言い掛けたあたしの言葉も聞かずに、稔が足早に歩き出す。
「稔っ……!」
あたしはテーブルに置いてあった伝票を手に持って、慌てて彼の後を追った。
もう一度謝って、稔の向かい側に座った。
その瞬間、彼は無言で立ち上がった。
「どこ行くん……?」
不思議に思って訊くと、稔はため息をついた。
「こんなとこにおっても時間の無駄や。行くぞ!」
「え?もうちょっとゆっくり……」
言い掛けたあたしの言葉も聞かずに、稔が足早に歩き出す。
「稔っ……!」
あたしはテーブルに置いてあった伝票を手に持って、慌てて彼の後を追った。