至近距離恋愛 -Hero-
「はい」


「サンキュ♪」


雷にコーヒー牛乳を渡して、ソファーに座った。


大好きなダージリンのアイスティーを片手に、彼と他愛のない話をした。


「そういえば、杏里の子供頃の夢って“ヒーローのお嫁さん”やったよな♪ほら、青い仮面被ったなんちゃらマンの……」


「いつの話してるんよ!雷のアホ!」


あたし達はつまらない事で言い合いをして、何度も笑い合った。


雷と一緒にいてこんなにも楽しいと感じたのは久しぶりで、何だか少しだけくすぐったかった。


< 66 / 130 >

この作品をシェア

pagetop