Virgin Snow
夕方、あたしと嵐はやっと帰る事にした。


「樹里ちゃん、またいつでも遊びに来てね♪」


「はいっ♪本当にありがとうございました!」


満面の笑みを見せてくれた澪さんは、昨日よりもすごく可愛くて…


あたしまで、自然と満面に笑みを浮かべていた。


「じゃあ、嵐!また明日な!」


「はいはい!あっ、俺からは親には何も言わねぇから♪」


二人は明日、澪さんの両親に報告をする為に嵐の家に行く事になった。


「じゃあ、また。本当にありがとうございました!」


最後にもう一度お礼を言って、マンションを後にした。


そしてすっかり雪が積もった道を、嵐と手を繋ぎながらゆっくりと歩いた。


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