Virgin Snow
可愛いっ……!?


可愛い人に『可愛い』って言われたあたしは、恥ずかしくて俯いた。


「ははっ!!こいつ、いつもはよく喋るんだけどな!」


緊張しているせいで、嵐の余計な一言にも突っ込めない。


「澪!」


「あっ、廉(レン)♪」


さっきの男の人が、リビングに入って来た。


「樹里ちゃん!廉です!あたしの旦那様♪」


澪さんはそう言って、廉さんの腕にギュッとしがみついた。


「初めまして、樹里ちゃん。嵐がお世話になってます」


廉さんはそう言って、優しく微笑んだ。


それがすごくカッコ良くて…


「カ……カッコイイ……」


あたしは思わず、そんな言葉を発してしまった。


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