Virgin Snow
「初めまして、樹里ちゃん♪」


そう言ってニッコリと微笑んだ女の子は、すごく可愛くて…


同性相手なのに、あたしの胸はドキドキしていた。


「はっ、初めましてっ……!」


それだけ言うのがやっとだったあたしは、嵐に目で合図をして助けを求めた。


「あぁ、俺の姉貴の澪!」


「お姉さんっ!?」


どう見ても、あたしよりも年下にしか見えない。


だけど…


よく見ると、可愛いだけじゃなくて綺麗な人で、嵐の言葉にすごく驚いた。


「嵐の姉です♪今は結婚して、名前は織田(オダ)澪だけどね!嵐から樹里ちゃんの事は聞いてたよ!すっごく可愛いね♪」


澪さんは満面に笑みを浮かべ、優しい口調で言った。


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