続!イジワル王子とお姫様
「ごめんなさい……」


「謝る必要ねーじゃん。なんも悪いコトしてないし?

ただな、タイミングが悪かっただけだろ、オレのな」


そう言って、ナツキくんは床にゴロンと転がり英語の本をパラパラめくる。


コッチ、見てくれない。


立ち上がってナツキくんの横に座り、シャツの裾を少し引っ張る。


「ナツキくんは悪くないよ……」


「そーだな。じゃ、いい?」


「えっ?」


「もー、かなりガマンしてんだけど。……オレら、1ヶ月ぐらいしてなくね?」


へっ?


なにを?


……って、聞いたら余計呆れられそうだから、ゆっくり考える。


キスだよねぇ。






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