続!イジワル王子とお姫様
「おいクソガキ、さっきと金払えよ。なんならオレが先でいいか?」


くるりと振り向いたら、うしろに立ってるのは強面のお兄さん。


……怖っ!


「え……と。ごめんなさいっ、すぐ払います……」


レジの前にいる店員さんは、私たちの様子を、困惑した顔で、ただ見ているだけだった。


カバンからお財布を出そうとすると、突然、ガッ! と腕をつかまれた。


痛っ!


「気のきかないガキだな。順番譲れよ」


怖いーっ!


「はい!」とばかりに、お兄さんのうしろにまわろうとすると、


ものすごい不機嫌な顔で、


ナツキくんがこっちに向かって歩いて来ているのが見えた。


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