手を繋いで…
全て

再び

久しぶりの帰省


真と待ち合わせた時間に合わせて 電車に乗る。


久しぶりに真に逢えるのに美奈子の心は晴れない・・・


待ち合わせた場所に行く。

そこには 煙草をくわえた真が立っていた。

人目も憚らず 美奈子を
抱きしめてきた真。

『やめてよ。恥ずかしいやん』

『関係あらへん・・・』


堪えていた想いが溢れ出し涙がこぼれた・・・


何にも言えんようになってしまったやん。

ずるいし・・・・

こんなん ずるいやん・・・

真が運転する車に乗り
真は 黙って 車を走らせた

長い長い沈黙・・・・


『どこ行くん?』


美奈子がやっと口を開いた


『うん』

『答えになってへんやん』

『まぁ ええやん。』


うちは ホンマは どこ行くかわかってた。
横にいてたら 真の心臓の音 あの時 聞こえててんで・・・・・。

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