手を繋いで…
着いた場所は 美奈子の予想通りやった。


真は ゆっくり 2人きりで今夜は眠りたいねんッて
言う。


『あのぅ・・・・
真 一応家庭持ちやん。泊まりは マズイやろ・・・・』

『大丈夫や。 オカンには いうてきとる。』

『母ちゃんにだけか?
嫁は?』

『あいつは 関係あらへん 。美奈子と俺のことは 最初からわかってることや。子供に愛はあってもな あいつには ないってことも 俺は あいつの親の前でも 宣言したことやないか。それでも おしかけてきたんは あいつとあいつの親やないけ。』


うち 知ってるねんよ・・
愛がないのに 一緒に暮らしてるだけで 嫁を抱いてること・・・・

欲求の捌け口なら
他に求めてくれるほうが
ええに決まってるやん・・


そんな気持ちを抑えて
美奈子が言った・・・

『 なぁ 真?
嫁とエッチしてへんのん? 嫁に愛があれへんのやったら してへんよな?』

『何 聞いてくるねん・・』

『答えられへんの? 都合悪いはな』


久しぶりに 逢っても
美奈子は 素直になれへん。

性悪いうて 真を困らせる。性悪くらいいうても
罰あたらへんし。


『はよ 答えてよ。
答えられんはな・・・・・。
抱いてへんて言いたいやろけど 嘘になるしな。
抱いてるから 子供 2人め・・・・・できんはな! 嫁 妊娠してるやん。』
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