手を繋いで…
『美奈子 俺んち 今から来る? オカンに紹介したいし
オトンもいてるし。俺んち 美容院やねん』



初めて知った
両親 美容師さんやってんや。ほな 真も将来美容師になるんかな?

『 う、うん…』
『嫌なんか?俺 この女て決めたら 親に紹介するて決めてたからな…どうでもえぇ女やったら 紹介せんけど…お前とは 長く付き合いたいから なっ』

今まで何人の女を
紹介してきたんやろ?
そんな意地悪な
気持ちもあったけど…



真は いつも 肝心な所で 女心をくすぐることを平気で言ってのける。


『そんな 嫌やないよ。突然やから 緊張してきた。そやけど 真はいっつも、何でも "突然" やな』

『おぅッ "突然" が 好きやねん。ビックリさせるん得意技やねん。』

アハハッ


そんな会話をしながら
真の家に 着いた。


真の部屋には
ベッド 机 テレビ…
そして 冷蔵庫が揃ってて生活できるやんて感じやった。


隣はすぐ 店に出入りできるように 改造してあった

『 店 忙しいても寂しないようにて こんなつくりになったらしいわ。そこ扉開けたら 店やねん』

『そうなんや』

『ちょっと 待っててや』

そう言って
店の方に 親を呼びに
行った。


どんな人なんやろ?
話しやすい人かなぁ?


考えたら
すごく 緊張する…


挨拶だけは きちんと
はっきりしておかなくっちゃ


待ってる間 緊張しっぱなしやったな
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