君に捧ぐ‥
「ごめん沙帆、待った?」
「ううん、待ってないよ。」
俺と沙帆は、誰かにバレないように、人気のない廃ビルで待ち合わせしていた。
「じゃ、行こ。」
俺は、沙帆を助手席に乗せた。
みんなが行かないような、遠くの遊園地へ行く予定だ。
でも、もし万が一知り合いに会ったときのために、沙帆には帽子を被ってもらった。
「凪っ……今日は先生と生徒じゃ、ないんだよね?」
「あたりまえだろ?」
「うんっ!!行こ♪」
俺たちは、笑顔で車に乗り込んだ
「楽しみーっ♪」
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