君に捧ぐ‥



ガラガラッ…


「よーし、みんな席つけー」



どきんっ…



彼の顔を見るだけで、心臓がうるさくなる。




「じゃあ、授業始めるぞー」


「凪ちゃん……」



その名前を口にするだけで、想いが溢れそうになる。




好きで、好きで…



こんなに好きなのに、凪ちゃんが見てる人はあたしじゃない。





―…こんなに辛いなら、この気持ちに蓋をしてしまおうか。










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