君に捧ぐ‥



「っ、ごめん……でも、あたしっ、雛は悪くないってわかってる!でも…ダメなの。あたし、雛を恨んでる……勝手だって、わかってるけど…今は、放って置いてほしい。」



林檎は、それだけ言うと、去ってしまった。




「なん…で……?」





好きな人も、親友も。
あたしを置いていく。



あたしの何が悪いの?




どうしてあたしを置いていくの?




待って…

いかないで………





あたしを、一人にしないで…










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