レンズ越しの君へ
「そういう訳だから、まずは嵐と会ってから、その後の事を決めたいんだけど……」


あたしは最後にそう言って、廉からの言葉を待った。


彼はビールを飲み干してから、しばらく考え込んでいた。


「廉……?」


あたしが声を掛けると、廉がため息をついた。


「わかったよ……。じゃあ、週末に嵐を呼べ。話はそれからだ」


「うん!廉、ありがとう♪」


あたしは笑顔でお礼を言って、もう一度嵐に電話をした。


そして嵐に、廉と話し合った事を伝えた。


「じゃあ、駅まで迎えに行くからね♪出る前に電話して!」


「おう!じゃあ、またな♪」


「うん」


電話を切って廉に報告をした後、お風呂に入った。


< 274 / 404 >

この作品をシェア

pagetop