Love story's
沙耶からある程度の事を聞いた時、俺達は同じような不安を抱えていたんだって思った。


沙耶とはずっと対等に仕事をして来たつもりだったし、パートナーとしての彼女は申し分の無い実力の持ち主だ。


だからこそ、沙耶との関係が変わってしまう事が少しだけ恐くて…


それなのに、彼女を自分のものにしたい、と言う気持ちは消せなかった。


そして最近になって、沙耶と長谷川が一緒にいる所をよく見るようになって…


それが彼女の駆け引きだなんて知らなかった俺は、ずっと苛立っていた。


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