Love story's
打ち上げを兼ねて飲みに行く事を提案したのは、沙耶だった――。


当の本人の長谷川は帰りたがっていたけど、俺達に借りがあったあいつは断り切る事が出来なかったんだろう。


だけど、そこからが最悪だった。


沙耶は、会社を出てからずっと長谷川にベッタリで、俺は苛立ちで頭がおかしくなりそうだった。


途中からは開き直るようにテンションを上げたけど、それが余計に虚しさを感じさせた。


ギリギリまで飲みに行く事を拒んでいた長谷川は、店に着くまで沙耶に手を引かれていた。


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