Love story's
「この子はきっと、アレンによく似た男の子だと思うわ」


「俺は、リリーに似たお転婆な女の子だと思うよ」


「どっちが正解なのかしら」


愛おしむように微笑みながらお腹に手を当てていたリリーが靴を脱ぐと、それを合図にアレンの指がギターの弦を弾き始めました。


今日も、この国の王子はギターを弾き、姫はその音色に合わせて踊ります。


二人の間にアレンによく似た王子様と、リリーによく似たお姫様の双子の赤ちゃんが生まれて来るのは、まだもう少しだけ先の話――…。





             END.


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