Love story's
付き合って半年以上経った今も、こんな軽いキスだけで照れる希咲が本当に可愛くて堪らない。


不器用で意地っ張りな彼女の体を、そっと抱き締めた。


希咲の体温を近くで感じて、心が温かくなっていく。


だけど…


込み上げて来る愛おしさのせいで、今度は俺の方が部屋に戻りたくなくなって来た。


まだ頬を赤らめたままの希咲の唇に、もう一度キスを落とす。


金木犀の香りが漂う部屋の中、微かに残るカラメルミルクの香りも感じながら、俺はもう少しだけこのままでいようと思ったんだ――…。





             END.


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