Love story's
結局、担任は香坂君を遅刻扱いにはせずに出欠を取った後、体育館に移動するように促した。


「のえる、香坂君のとこ行かんでいいの?」


「だって、何話したらいいかわからんし……」


ゾロゾロと皆が移動する中、前の方で男子達とはしゃぎながら歩く香坂君を見て、小さなため息混じりに呟く。


「何で?せっかく久しぶりに会ったんやし、目をウルウルさせながら『のえる、香坂君に会えへんくて寂しかったぁ』とか言ってみたら?」


気持ち悪い口調で体をクネクネさせた智恵を無視して、さっさと体育館に向かった。


< 242 / 300 >

この作品をシェア

pagetop