Love story's
しばらく品定めをしていた樹里が、不意にニッコリと笑った。


おじさんのか……


心の中で呟いて、彼女に笑顔を向けた。


「決まった?」


「う〜ん……。これなんか、どうかなぁ?」


樹里は独り言のように言いながら、俺の首元にネクタイを当てた。


「何してんの?おじさんの……」


「うん、イイ感じ!これにするね♪」


俺の言葉を遮った樹里は、笑顔でレジに向かった。


いや、シカトかよ……


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