Love story's
それなのに…


「イイやん♪たまにはあたしと遊んでよ!」


あからさまに雷を狙う女の子を目の前にして、気分がどんどん落ちていく。


困ったように笑うだけでハッキリと断らない彼にも、幻滅していた。


仕事だから、仕方ないのかもしれない。


だけど…


ウキウキしながらメイクを頑張って、女の子らしい白いスカートなんか着て来た自分が、何だかバカみたいに思えて…。


雷のアホ……


あたしは雷を見ながら、心の中で何度もそう呟いていた。


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