※ご主人様は完璧王子?※
そしてお人形さんは出るとき首だけぐるっとまわしてあたしをみながら口を開いた。
「……貴女には地獄を味わってもらうわ。」
そう言うと彼女は部屋をあとにした。
今の言葉の意味を知るために彼女を追おうと一歩踏み出したときだった………
誰かがあたしを後ろから羽交い締めにし、口になにか布のようなモノを押しつけた
とっさに叫ぼうとして息を吸ったときだった……
あ…れ………?意識が………とぎれ……て…いく…………
バタンッ
あたしは床に崩れ落ちた。
あたしの口に布を押さえ付けた者はあたしを荷物のように抱き抱えるとそっとドアから出ていった。
誰にも気付かれないほどそっと……
※