※ご主人様は完璧王子?※



右には外に続く非常階段がある。
もしそいつらが外に出たら僅かだが足跡が地面に残るはず………



そう考えながら非常階段に出て、とりあえず下に降りる。

鉄の階段と新しい革靴の底のゴムが当たってカツカツと音を立ててリズムを刻む。

だんだん速くなる足と比例してそのリズムも速くなる。


それが余計に俺を焦らせた。



地面につくとおれはまた身をかがめ地面をよくみた。



足跡は…………あった!!

方向をみると男子の一般寮………


俺のイライラはもうメーターを振り切れていた。


久しぶりに出す全速力で俺は男子寮へと走った。






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