※ご主人様は完璧王子?※
そのあともどこからか響く声にしたがって走る。
走りながらふと思う………。
「なんで……俺……走ってんだろ……」
あいつのかわりの女なんて沢山いる。
あんな庶民じゃなくて、もっと金持ちの女をメイドにしてもそいつは喜んで俺に従うだろう。
でも俺はあいつのためだけに今走っている………
【右から14番目のドア……】
……そうか…………やっと気付いた。
この感情の意味も、この行動の意味もやっと気付いた………
案外簡単な答えで笑っちまうな…。
こんな単純な感情で俺は動かされてたのか……。
【さぁ、ドアを開きなさい……】
俺は……あいつのことが………
ガチャッ……
※