※ご主人様は完璧王子?※
廊下を2人で歩く。
………と言っても龍ヶ峰とあたしの足の長さは全く違うので必然的に早歩きになるあたし。
しばらく歩くと龍ヶ峰がピタッと止まった。
軽く走って追いつくと龍ヶ峰がはぁ〜〜と大きなため息をついてあたしを見た。
ハテナマークを頭の上に飛ばしてるといきなりあたしの体がふわっと浮いた。
状況がつかめないあたし……
上を見ると龍ヶ峰の端正な顔が間近にあった。
それで、やっと気付く。
やばい、お姫様だっこされてるんだ……
あたしは恥ずかしさと、体重の心配から足をバタバタとさせて抵抗した。
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