※ご主人様は完璧王子?※
すると弥生は目をキラキラさせながらぱっと立ち上がりくるくるまわりながらこう叫んだ。
「1人の女性を自分の物にするために取り合う…………!!
勝敗を決めるのは、彼女への熱い思い……
素晴らしいシチュエーションですわぁ!!
まるでどこぞの少女漫画みたいですわぁ!!」
いきなりくるくる回りだした(しかもめっちゃ優雅に)弥生ちゃんにびっくりしながらあたしは口を開いた。
『と、取り合うぅ?!?!
っていうか他人事だからっておもしろがらないでよぉ!!』
すると弥生ちゃんはちょっと申し訳なさそうにはにかみながらさっきよりもあたしに近づいて座った。
「ごめんなさい、ちょっとはしゃぎすぎましたわ。
それで………なんでため息なんですか?」
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