※ご主人様は完璧王子?※
※第十章※


………カチャ……
……………ゴクッ


「あ、上手くなったな!!」

『ほ、ほんと?』

「ほんと、ほんと!!」


そういいながら白山はあたしの頭をぽんっと叩いた。
今は放課後。
だだっ広い部屋で白山はあたしの紅茶の腕をあげる特訓を手伝ってくれてるのだ。

最初は苦笑いしてた白山もようやく心から笑ったようでほっとする。

これで龍ヶ峰が帰ってきたとき褒められる………って、なにかんがえてんのよ、あたし!!


雑念を振り払うように首をぶんぶんと左右に振ってあたしは近くのソファに腰を掛けた。




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