ひとひらの願い―幕末動乱―
山崎さん。


私は貴方が大好きです。


この鈴のおかげで、迷子にはなりませんでしたよ。


山崎さんの言った迷子は、

"私がここにちゃんと戻れるように、迷子にならないように"

って意味だったのだろう……


「…じゃ、気を取り直してー。教科書75ページ開けてー」


そして最後に。

新選組のみんな、特に山崎さん、沖田さん…そして、副長。


私に居場所をくれて、ありがとう――――…!


また…会えるかな…?

今度会えたら、私は嬉しくて堪らないと思う。

その会える日を信じて、私はいつか京都に行きます!
壬生の屯所へも、どこへでも。


貴方達を追って、私は生きていきます。

歴史を大切にする心を忘れずに、何十年と。


京都は私の第二の故郷って、胸を張って言いたいから。

想像の中だけでも、貴方達に会いたい気持ちは変わらないから。


京都で、どうか待っていてくださいね…!


なんて、また変なことを言っているかもしれないけれど。


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