ゴーストオブアイデンティティー
総ては未知数で、脆く、あやふやだ。

だが、やらなければならない。私―――桐しか、いないのだから。


「運命は世界を見なきゃ…」


「世界?」


「そう、世界。」


運命にそう言っておきながら、桐は考える。


世界とは、なんだろうか、と。


世界――――

地球。世間。国。宗教。村。人。ヒト。暮らし。仲間。同士。此の世。生き様。社会。繋がり。

一通り、頭に単語を並べる。
並べたからといって具体性が浮かぶ訳でもないが。

かえって混乱する。

しかし、桐には何となく。
解った。


やはりこの言葉に辿り着く。





『アイデンティティー』

存在、理由。
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