ゴーストオブアイデンティティー
一拍置いて、ハッと窓の外を見る闇風。


ほんの一秒、二秒の間。

幸福は、逃さなかった。


迷わず反転し、桐を抱き抱えた。

「え、きゃっ、ちょっと!?」


「死にたくなかったら、動くな」

それだけ桐に伝え、その場で垂直に飛び、


壁を見えない程の速さで蹴り飛ばした。
壁を崩す……のではなかった。


蹴り飛ばした勢いで、ほぼ水平に飛ぶ幸福と桐。

闇風とすれ違う。




幸福が、何か闇風に呟いた。



闇風は目を見開き、


「いっ…イィィィャァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―――――――!!?」



絶叫し、頭を抱えた。

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