ゴーストオブアイデンティティー
「こちら側に引き込むつもり…なのか?くそっ!面倒事ばかり増える!!」

ヤヨは舌打ちするヤナセの肩に手を当てた。

「戻りましょう。何にせよ、ここに留まる意味はありません。帰って練り直しましょう」


「………だな。ヤヨの言う通りだ。何も始まらない。行こう」

ガットリング砲は放置した。楽に持って帰れるものではないし、既に銃身が壊れている。指紋も着いていない。見付かっても多少、騒がれるだけだ。


最後にヤナセは確認にと、双眼鏡で病院を覗く。




ガットリング砲で崩壊した部屋。闇風が、居た。

重力をまるで無視した状態で、闇風は宙に浮いていた。

まったく無理をするでもなく。


まさしく、科学の神。


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