ゴーストオブアイデンティティー
「――――!!」


血の気の多そうな、大柄の黒人兵が、こめかみに血管を浮かせ、叫びながら発泡した。


ダラララ!という軽い発射音をたて、

アサルトライフルから、一弾層分50発が瞬間的に吐き出される。



普通なら、闇風は、即死。


………普通なら、だ。


「ふふん。久しぶりに聞くわね、その音。あら、弾切れ?勿体無いわね………………これだけ撃ったのに…」


放たれた50発は、

闇風の空間、半径3mの球体の空間に触れた瞬間に静止し、

無重力状態にあるかの如く、闇風の周りを漂い始めた。


撃った兵士だけでなく、全員があまりの光景に呆気に取られる。


その内の目の前を漂っていた弾をつまみ、闇風は親指と人差し指のみで、

弾を粉々に粉砕した。
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